農家住宅を建てるまで③

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近隣の同意編

農地に家を建てるのがこんなに大変とは思ってませんでした。

農家判定も大変でしたが、一番大変だったのは近隣の合意をいただく事でした。
前回までにも書きましたが、様々な所に同意を頂かなければなりません。

区長さんや水利組合の組合長、農業委員会の方。

それだけでも連絡先を市役所で教えていただき、連絡してアポとって
家まで行って説明して同意をいただく。

地元の人間が来るならまだしも、いきなり知らん奴がくるのでやはり警戒されます。

当然ですが、ちゃんと挨拶することから始まり自分が誰なのか説明。
『農家をちゃんとやってて、あの土地に家を建てることになりました。』

この繰り返しは人見知りの人間には地獄です笑

この頃には大まかな間取りは決まっていました。

この一連の同意を貰う作業には間取りを決めておくのが必須です。
着工までまだ何ヶ月もあるのにです。

家の中の間取り、例えばリビングの大きさを変えたり、キッチンを変更したり
窓の位置を変えたり、そういうのは出来ますが、二階建てから平家に変えるとか
そんなんは無理です。それをやると同意を最初から取り直さないといけません。

続いて自分の土地に隣接する地権者の方に同意をいただきます。

土地の周りはもちろん、田んぼ。隣接する土地は2つ。
ちなみに土地の間に水路があれば同意は必要ないです。うちの場合は水路が無ければ4つの土地が
隣接している事になります。でも、水路があるので2つになります。

左隣の方はすんなり同意していただきました。それはもう、すんなり。


この土地は大きな幹線道路が通る時に、田が分断された土地だったので
測量して境界をちゃんと決めるという作業を分断する時にしているはずなんですが、
登記簿にはその形跡がありません。Why!?

ですので、それも今回することに。これも含めて左隣さんはすんなりいきました。

問題は右隣さんです。

色々、言い始めました笑

測量士が登記簿に基づいて境界はここです。と言ったところはおかしいと言い始めました。
左隣さんはずっと米作りをされてきているので、すこしづつこちらの土地を侵食してきてました。
それを測量で正されてしまったのでそれを間違いだ!と、言い出しました。

この時失敗したのは僕が立ち会わなかった事です。

想像でしかありませんが、私が測量士と一緒に立ち会っていればこんな事にならなかったかも。。。

結果、30cm✖️25cm分くらいの土地を譲る事になりました。

私が今、ブログを書いているパソコンの画面くらいの大きさです。
それをちゃんと分筆して登記して名義変更しないと同意しないともうされました。

えぇ、しましたよ。結果、土地の形が少し変形しました。ほんのちょっとですが。

確かに今思えばその気持ちもわかります。

ただ、当時私も必死だったのでなかなかの気持ちの落ち方でした。

せっかく理想の土地が見つかったのにアカンのか。。。そんな考えもよぎりましたが、
家が建ってからの登記でOKをいただきなんとか同意をいただけることになりました。
(家が建つ前に分筆、登記となるとまた、農業委員会にかけたりするため
着工が大幅に遅れるためです。それは回避することができました。)

今回は以上です。

つづく


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